最近、昔のルートのNHスタッフの子が「アソコをいずれは切りたい!」
といった話をしていまして
「今は医療が進んでるから気軽に切れる時代なんだなぁ」と思いながらも
昔の中国の
「宦官」が頭をよぎりました。
宦官とは

中国では紀元前〜1912年の清朝滅亡までの間で2000年以上続いた制度で
宮廷内で仕事ができる「宦官」というポジションが存在しました。
宦官になると宮廷の内部業務
・身の回りの世話
・文書管理
・財政管理
・密偵や情報管理
など皇帝に直接アクセスできる存在になることができるのです。
皇帝に最も近い存在
大臣たちは形式的なルールで動きますが、
宦官は違います。
日常的に皇帝のそばにいる
つまり…
・耳元で意見を言える
・情報を操作できる
・誰を会わせるか決められる
これにより
政治を裏から操る存在になり、もちろんお金もかなりの収入を得ることになります。
自ら志願するケースが多く
貧しい家庭では…
・食べるため
・出世の可能性
・家族を救うため
に宦官を目指すことがありました。
でも、その「宦官」という存在になるためには
恐ろしい試練を乗り越えないといけません。
アソコを麻酔なしでぶった切る!!
です。
ぶった切る試練をクリアすると宦官になる権利が与えられます。
なぜ宦官はそんなことをしないといけないのか
それにはちゃんと理由があります。
理由①:後宮(ハーレム)の管理

皇帝には多くの妃や宮女がいました。
「後宮」と呼ばれる完全な女性社会です。
もし普通の男性を入れると…
・妃との関係を持つ可能性
・血統が乱れる(皇帝の子か分からなくなる)
・権力争いの火種になる
👉 これを防ぐために
「子孫を残せない男性=宦官」が必要だった
理由②:絶対的な忠誠を作るため
宦官は身体的に大きな犠牲を払っています。
・家庭を持てない
・子孫を残せない
・社会的にも特殊な存在
つまり…
👉 人生すべてを皇帝に依存するしかない
これが権力者にとっては都合がいい。
・裏切りにくい
・地位を守るために必死に働く
・皇帝への忠誠が強い
ということで宦官とは単なる「特殊な存在」ではなく、
・王朝を支えるためのシステム
・血統を守るための仕組み
・そして権力構造の歪みの象徴
でもありました。
華やかな宮廷の裏で
👉 身体を犠牲にした人間が支えていた世界
それが宦官という存在なんです。
アソコをぶった切るというこの試練!
今の時代では医療が進んでいるため
・できるだけ痛みを感じることなく
・できるだけ後遺症なく安全に
・できるだけ傷口も綺麗に
手術をすることができますが
この時代はそうではありません!
医療は全く進んでいません。
麻酔もありません。
技術もありません。
後遺症もありまくりの命がけの手術です。
まさに人生の賭け!
ってくらいの覚悟が必要です。
浄身房と呼ばれる手術小屋
「浄身房」名前だけ聞けば、何か清らかな場所のようにも思えますが実際は違います。
ここは「男を宦官にする場所」です。
宮廷の中ではなく「外側」や周辺に設けられていました。
なぜ宮廷の外だったのか?理由はかなり現実的です。

① 衛生的に問題が大きすぎる
古い小屋のような建物、生臭い匂い
当時の去勢は医療レベルが低く、
・出血
・感染
・異臭
が避けられない環境でした。
なので
👉 宮廷の中(特に後宮)に置くのは不適切
② 死亡リスクが高い
処置後に亡くなるケースもあったため、
👉 「死が日常的に発生する場所」だった
宮廷の神聖性を保つためにも
外に置かれる必要がありました。
③ “選別”の意味もあった
浄身房は単なる処置場所ではなく、
👉 「ふるいにかける場所」
でもありました。
・耐えられるか
・生き残れるか
ここを通過した者だけが宮廷へ入れるということで宮廷外にあるのがふさわしい。
そんな恐ろしい小屋で手術が行われます。
手術の流れは単純でこんな感じです。
①浄身房で処置
②数日〜数週間の生死の分かれ目
③回復した者のみ 宮廷(後宮や内廷)へ送られる
ある宦官の浄身房に入った日からの記録

<浄身房の様子>
建物は思っていたより小さい。
だが中に入ると、空気が重い。
湿気と薬草の匂いに混ざって、はっきりと分かる血の臭い。
床の黒ずみは、拭き取っても消えなかったものだと誰もが分かっている。
壁際には桶と布、そして見慣れない器具。
あれが何に使われるのか、説明されなくても理解できる。
ここでは誰も大声を出さない。
静かだが、それが逆に恐ろしい。
<到着>
門をくぐった時、まず感じたのは「静けさ」だった。
人はいる。だが誰も話さない。
順番を待つ者、すでに処置を終えた者、付き添いの者。
史料にもある通り、ここは「商売」として成り立っている。
つまり金を払って身体を失う場所だ。
事前の説明(実際にあった内容)
年配の男が、淡々と説明する。
・処置は一度きり
・途中でやめることはできない
・死んでも責任は取らない
そして最後にこう言う。
「後悔するなら今のうちだ」
だが、ここに来た者に引き返す選択はほぼない。
<前処置>
いくつかの記録では、以下が行われたとされる
・食事制限(水分制限含む)
・身体の固定準備
・局所を温める(血流調整)
※麻酔は存在せず、あっても極めて簡易
<処置の瞬間>
部屋は狭く、道具は限られている。
数人で身体を押さえつける。
動けば危険だからだ。
刃物は鋭いが、現代のような清潔さはない。
「一刀で断つ」と言われるが、
実際には個人差や技術差もあり、必ずしも理想通りとは限らない。
この瞬間、
取り返しのつかない変化が起こる。
<「宝」と呼ばれるもの>
切除されたものは、
当時「宝(bao)」と呼ばれた。
これは捨てられるのではなく、
👉 本人が保管することが多かった
理由は明確で、
・死後、元の身体に戻るため(信仰的理由)
・宦官としての証明
壺などに入れて保管された記録がある。
<術後>
ここからが本当の生死の分かれ目。
史料でも強調されているのが
👉 「排尿できるかどうか」
処置後、細い棒状のものを刺し
・尿の通り道を確保する
・塞がるのを防ぐ
しかし——
・詰まる
・感染する
・出血が止まらない
👉 これで命を落とす例が多い
<水を与えない理由>
多くの記録にある特徴的な点:
👉 術後しばらく水を制限する
理由は単純で、
・排尿のコントロール
・傷への負担軽減
だがこれは同時に、
強烈な苦しみを伴うと記録されている。
処置後間もない頃に尿をしてしまうのもかなりの確立で化膿してしまい処置できず命を落とすことが多い
<回復か? 死か?>
数日間で結果が出る。
・尿が正常に出る
・発熱が収まる
・傷が塞がる
↓
✨生存✨
逆に
・尿が出ない
・高熱
・膿や腐敗
↓
💀 数日で死亡💀
<生き残った後>
数週間後、歩けるようになれば
👉 宮廷への道が開かれる
だが史料ではこうも書かれている
・声が変わる
・体質が変化する
・精神的な影響が残る
そして何より
「元には戻らない」
こんな制度が2000年も続いたって信じられませんね。
人生でこれほどまで腹をくくれる時ってないと思う💦

