「精子はタンパク質でできている!」
そう聞いたことはありませんか?
だとすれば、こんな疑問が浮かびます。
それを口にすることは、卵や豆腐でタンパク質を摂るのと、同じこと?
ってことは栄養満点?
精液の正体
まず整理しておきたいのは、「精子」と「精液」は違うということです。
精子は、精液という液体の中に浮かぶ小さな細胞にすぎません。
そしてその精液、じつは9割以上が水分です。
残りに含まれるのは、果糖などの糖類、酵素、亜鉛やマグネシウムといったミネラル、クエン酸
そして、ごくわずかなタンパク質。
たしかに「タンパク質を含む」のは事実です。
でも、「タンパク質でできている」と言うには、少し無理があります。
数字で見ると、驚くほど少ない
では、実際どれくらいのタンパク質が含まれているのでしょうか。
一般的な射精量は2〜5ml程度。
そこに含まれるタンパク質量は、およそ0.1g前後とされています。
成人が1日に必要なタンパク質量は50〜60g。
卵1個で約6g、豆腐半丁で約10gです。
比べてみると、その差は歴然です。
栄養源として期待するには、あまりにも心もとない数字なんです。
栄養は無いとして、無害かどうか?
栄養学的にはほぼ無視できる量。
では、逆に体に害な部分はないのでしょうか?
タンパク質や糖分に毒性はなく、消化器官で通常どおり処理されます。
その意味で無害と言えるでしょう。
「タンパク質でできている」という噂は、半分正解で、半分は言葉のトリック。
ということでした。

