最近のニュースで法のスペシャリストでもある名誉教授が詐欺被害にあうニュースがありました。
「私のことを凄く理解してくれるとても綺麗で素敵な方でした」
と言われていました。
色恋は時に人の理性を暴走させてしまうことがあります。
そんなニュースを注意喚起も含めて取り上げたいと思います。

「自分は賢い」——その自信こそが、詐欺師の狙い目だった
法律を50本以上の論文で語ってきた研究者。
大学で長年、学生に法を説き続けてきた人物。
そんな人物でさえ、いとも簡単に心を開いてしまう相手がいました。
香川大学名誉教授、高倉さん(71)。
彼が実名で語った詐欺の経緯です。
きっかけは、何気ない一枚の投稿だった
事の始まりは、2024年5月。
定年退職を迎えた高倉さんは研究室の片付けをしていました。
長年向き合ってきた本や資料を処分する様子を、何気なくフェイスブックに投稿します。
そこへ届いたのが、一通のメッセージでした。
送り主は「愛子」と名乗る人物。
名古屋生まれの37歳、独身女性で、中国に住んでいるといいます。
「本の断捨離に興味がある」
そんな一言から、やりとりが始まりました。
「兄さん」と呼ばれ、深まっていく信頼
会話を重ねるうちに、愛子は自身の失恋の悩みを打ち明けるようになります。
婚約が破談になった過去。
そんな心の傷を共有されたことで、高倉さんの中で何かが変わりました。
呼び方も、いつしか「高倉さん」から「兄さん」へ。
さらに二人は、平和や人権について語り合うようになります。
「平和な社会を実現するには300年ほどかかるのではないか」
そんな高倉さんの考えに、愛子は深く共感を示したといいます。
法律家として積み重ねてきた思索を、真剣に受け止めてくれる彼女
高倉さんはやがて、愛子を「志を共にする同志」のように感じるようになっていきました。
銀行員の警告さえ、届かなかった
信頼が深まった先に待っていたのは、金銭のやりとりでした。
送金は、約4カ月の間に6回。
高倉さんは手元の現金だけでは足りず、カード会社や友人からも借り入れ、大切にしていた宝石まで手放したといいます。
住まいであるマンションの売却にも踏み切りました。
この過程で銀行の窓口では詐欺の可能性を指摘されています。
それでも高倉さんは、送金を止めませんでした。
彼女を信じていたから…..
積み重ねてきた信頼関係が、警告の声よりも強かったのです。
最終的に失った金額は、925万円にのぼりました。
気づいたときには、もう遅かった
異変に気づいたのは、2024年9月30日
金銭に底をつき始めると突如、音信不通に😱
高倉さんはすぐに、香川県警高松北署へ被害届を提出しました。
しかし時すでに遅し、送金した925万円は、今も戻ってきていません。
法律を専門としてきた人物が、法の力をもってしても取り返せない被害に直面する。
その現実は、多くの人に重い問いを投げかけます。
「自分だけは大丈夫」という思い込み
高倉さんは後に、自身の心境をこう振り返っています。
自分は賢いという自負
その自信こそが、相手にとって最も突きやすい弱点だったのだと。
法律の知識も、長年の学識も、恋愛感情という揺さぶりの前では、必ずしも盾にはなりませんでした。
実は、ロマンス詐欺の被害者のうち、75%を占めるのは40代から60代だといわれています。
社会経験を積み、判断力にも自信がある世代
けれど、その自信や経済的な余裕こそが、狙われる理由になっているのかもしれません。
高倉さんは決して、特別に無防備な人物ではありませんでした。
むしろ、多くの人が「自分は該当する年代だ」と感じるのではないでしょうか。
高倉さんは現在この経験を一冊の本にまとめ講演活動を通じて被害の実態を伝える活動を続けていますw(ポジティブ!)
「自分だけは騙されない」
そう思っている人ほど、実は狙われやすいのかもしれません。
もしSNSで、思いがけない優しさや共感を向けてくる相手が現れたら。
その温かさの裏に何があるのか、一度立ち止まって考える!
高倉さんの経験は、そんな小さな習慣の大切さを私たちに教えてくれました。

