「Uber」と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは料理の宅配サービス「Uber Eats」かもしれません。でも本業はもともとライドシェア(配車サービス)。
そして今、Uberが静かに、でも急速に進めているのが「自動運転タクシー(ロボタクシー)」への大規模シフトです。実はこの動き、将来のタクシー業界の勢力図を大きく変える可能性を秘めています。
一度手放した自動運転、再び本気に
Uberはもともと自動運転技術の開発部門を自社で抱えていましたが、一度その事業を手放した過去があります。ところが生成AIの急速な進化を受けて、状況が一変しました。
AIが自動運転の性能を飛躍的に向上させる中、Uberは「配車のプラットフォーム」としての立場を武器に、自動運転の分野に再び本腰を入れ始めています。
面白いのは、Uber自身が自動運転車を開発するのではなく、複数の自動運転企業や自動車メーカーと次々に提携する「プラットフォーム戦略」を取っている点です。
自動運転開発大手のWaymo(グーグル系)をはじめ、すでに十数社ものパートナーを束ねる体制を築いています。
高級EVからサンフランシスコ、そしてヒューストンへ
象徴的なのが、EVメーカーのLucidと自動運転企業Nuroとの提携です。
3社が共同開発したロボタクシーは、2026年後半にまずサンフランシスコ・ベイエリアで走り始める予定で、続けて2027年にはヒューストンへの展開も発表されました。
最終的には世界数十都市、最低3万5,000台という規模の配備を目指しており、Uberの本気度がうかがえます。
さらにCES 2026では実車も公開され、豪華な室内空間を備えたロボタクシーが話題を呼びました。


単なる「移動手段」ではなく、乗ること自体を楽しめる体験を売りにしている点も、先行するWaymoとの差別化ポイントです。
他にも多数のメーカーがロボタクシー市場を狙っています。



あの色々話題のテスラはこんな物を走らせようと計画しています。


未来すぎるw
日本でも動き出したロボタクシー計画
この流れは日本にも及んでいます。Uberは日産自動車、そして自動運転AI企業のWayveと組み、2026年後半に東京でロボタクシーの試験運行を始めると発表しました。
新型「日産リーフ」をベースにした車両に、WayveのAI運転技術を搭載し、Uberの配車アプリを通じて利用者とつなげる仕組みです。

日本は世界2位のタクシー市場とも言われ、Uberにとって長期的に重要な市場という位置づけです。
ただしUber側も「ロボタクシーだけでのサービス展開は難しい」としており、当面は人間のドライバーとロボタクシーが共存する「ハイブリッド」な形を目指すとしています。
試験運行の初期段階では、安全のために訓練を受けたドライバーが同乗する予定です。
タクシー業界の勢力図はどう変わる?
もしロボタクシーが本格的に普及すれば、これまで人手不足に悩んできたタクシー業界の構造は大きく変わる可能性があります。
Uberは「配車プラットフォーム」という立場を活かし、自動運転車を作らずとも、様々なメーカーの車両を自社アプリに取り込むことで、業界の窓口を握ろうとしています。
ちょうどスマホでOSを握るプレイヤーが強い立場に立つのと似た構図と言えるかもしれません。
まとめ
「出前アプリ」というイメージが強いUberですが、その裏では自動運転タクシーという次の巨大市場をにらんだ布石が着々と進んでいます。
日本でも2026年後半には東京の街を試験的なロボタクシーが走り始める予定です。
数年後、タクシーを呼ぶときに「運転手なし」を選ぶ日常が、思ったより早くやってくるかもしれません。
そうなると「目的地がすぐ近くだから乗りにくいなー💦」とか気を使わなくても安心して乗れそうですね。
ロボタクシーが走りまわる時代がもうそこまで近づいています。

