
コンビニのおつまみコーナーに並ぶスルメ。
ビールのお供、というイメージが強いですが、実は「タンパク質食材」として見ると相当な実力者だということをご存知でしょうか?
むね肉と比べてみる
筋トレ勢の定番食材といえば鶏むね肉。生の状態で100gあたりのタンパク質量はおよそ23g、皮なしで調理したものでも30g前後です。
一方でスルメ(するめ・あたりめ)は、100gあたり約69gのタンパク質を含みます。単純比較で、むね肉の2倍以上という数字になります。
なぜこんなに差がつくのか。
答えは「乾燥させているから」です。
生のスルメイカの状態ではタンパク質は100gあたり約18gほど。
むね肉とそう変わりません。
ところが天日や機械で水分を飛ばして乾燥させることで、同じ重さの中に占めるタンパク質の”密度”がグッと上がるのです。
水分が抜けた分、他の栄養素も凝縮されるというわけですね。
プロテインパウダーとの比較は?
マッスルな方の必需品!プロテインパウダーと比べるとどう?
気ににあるところですね。
一般的なホエイプロテインパウダーはタンパク質含有量が100gあたり70〜85g程度あり、実はスルメの69gよりわずかに多いのが実情です。
とはいえ、乾物であるスルメがサプリメントであるプロテインパウダーに匹敵する数値を叩き出しているのは、かなり驚きです。
粉末に加工しなくても、素材そのままでここまでのタンパク質密度を実現しているのはスルメくらいでしょう。
アミノ酸スコアも優秀
スルメの魅力は量だけではありません。
生のスルメイカの時点でアミノ酸スコアは「74」と高水準。
乾燥・熟成の過程を経ることで、筋肉づくりに欠かせないBCAAや、アルギニンといったアミノ酸の含有量もさらに上がることがわかっています。
魚介類のタンパク質は肉類と比べて消化されやすいとも言われており、胃もたれしやすい人や運動前後の栄養補給にも向いています。
手放しではおすすめできない理由
ここで一つ、重要な点があります。
スルメには塩分がネックになるという弱点があります。
100gあたりの食塩相当量は2〜3g程度。成人の1日の塩分摂取目安が6〜7.5gであることを考えると、タンパク質補給のためにスルメを100g単位で食べ続けるのは現実的ではありません。
また、カロリーも100gあたり300kcal超とそれなりに高め。「高タンパク・低カロリー」というよりは、「高タンパク・高塩分・そこそこ高カロリー」の食品と捉えるのが正確でしょう。
結論:主食にはできないが、最強の間食候補
こう見ると、スルメを毎日の主なタンパク源にするのは塩分の観点から現実的ではありません。
ですが、
- 小腹が空いたときの間食
- お酒のお供(同時に塩分・カロリーの摂りすぎには注意)
- 出先での手軽なタンパク質補給
といったシーンでは、間違いなく優秀な選択肢です。
よく噛む必要がある食感は満腹感も得やすく、少量でも食べごたえを感じられるのもポイント。
「スルメ=お酒のつまみ」というイメージを、「スルメ=優秀な高タンパク乾物」にアップデートしてみてはいかがでしょうか。
ただし食べ過ぎには、塩分の観点からご注意してください!

