以前にブログで書きました民間企業初の月面着陸ミッション
スペースXのロケットで無事打ち上げられた「レジリエンス」は全くニュースでやっていませんが
最初は地球を周回し、月の重力を利用して加速する「※スイングバイ」を使って
「低エネルギー遷移軌道」という軌道に乗って現在一旦地球や月からはるか遠く110万キロ離れた領域
「深宇宙」という所へ旅しています。
約4か月半の長旅です…

きっと音も空気も全くない冷たい宇宙空間をスーッっと滑るように移動しているんでしょうね
素敵です
そしてゆっくり地球の重力を利用して起動を変えて戻ってくる
地球に近づくにつれて重力でまたスピードが上がってくるのでこんどはそのスピードを利用して燃料をできるだけ使わずに※スイングバイで大きな地球周回軌道に乗せて最後に減速して月にアタックという流れになります。

※スイングバイは遠い惑星に行くために本当は大量の推進燃料が必要ですが燃料の残量が限られているため惑星の重力を利用して移動して目的地に近づくことができる方法です。
前回はあともう少しというところで燃料切れで月に激突してしまったので今回はこの方法で月にアタックしています。
月へのアタックは5月末頃…
月の北半球にある「氷の海」の中央付近で着陸予定
月で数少ない平坦で安全な場所なんです。
まだ先ですが5月末がまちどおしい!!
今度は無事着陸できることを祈るばかりです

「低エネルギー遷移軌道」
地球から月へ宇宙機を送り込むとき、一度細い楕円軌道で地球-太陽系に近い位置へ宇宙機を送り、太陽の摂動によって地球周回軌道に必要な角速度を得て膨らんだ楕円軌道に遷移し、月で減速スウィングバイを行い捕獲される軌道遷移である。
ホーマン遷移や二重楕円遷移などの古典的な遷移方法に比べ少ない推進剤の消費で軌道を遷移できるが、長い遷移時間が必要なため、月への無人ミッションでよく利用される。
弾道捕獲は低エネルギー遷移の一種である。 低エネルギー遷移は弱安定領域の軌道として知られている。